【週末スライダー2:出会い】

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忘れもしない、少し空気のひんやりした1999年11月の某日。私は小田急線海老名駅の、相模線側の出口にいました。海老名駅にはよく遊びに来ていたものの、相模線側はあまり来たことがありません。当時、相模線側には商業施設やお店などなく、地域の住人しか降り立たない出口だったのではないかと思います。

2017年には飲食店を中心にした商業施設「ビナガーデンズ」がオープンする地域ですが、もちろんそんなことは想像だにしなかった時代です。そういったことで、この出口は混み合うといったことはなく、待ち合わせには都合が良かったのです。

そう、その日は「素人だけで野球チームを作ろう」というコンセプトで、ネット掲示板で集まったメンバーの初顔合わせでした。

私が待っていたのは、チームの発起人であるヒロシくん。もちろん顔を合わせたこともなければ、声を聞いたこともありません。メールのやり取りだけで、この日の待ち合わせは決まりました。

当時、自分のクルマを持っていなかった私は、ヒロシくんのクルマにピックアップしてもらって、チームの初顔合わせの会場である海老名運動公園をめざすことになっていました。

すこし緊張しながら周囲を見渡すと、たしかもうヒロシくんのクルマは到着していたと思います。なにせ20年前の記憶なので、このあたりは別に正確でなくてもいいですよね。

私より1歳年上のヒロシ君は、人の好さそうな顔をした、穏やかな感じの人でした。いわゆる体育会系の雰囲気はまったくなく、「素人だけで野球チームを作ろう」と言い出したこの人のおかげで、私の20年が決まったかと思うと不思議です。

ヒロシくんのクルマの助手席に乗り込み、海老名運動公園へ向かう道すがら、お互いにガチガチな感じで探り探りの会話をしました。

この日の集合場所は、海老名運動公園の駐車場でした。ここの野球場は、プロ野球の2軍戦が開催されるほど立派です。贅沢にもそんな球場でいきなり初練習!というわけではありませんでした。

目的地はその駐車場そのもの。駐車場の横に空き地があり、そこでキャッチボールをしようというのがこの日の活動予定でした。そうです、我がチームの初顔合わせは、野球場ですらありませんでした。

さて、メンバー同士、まだ誰も面識がない我がチーム。当然名前もまだありません。駐車場での目印として、この日集まったメンバーは、クルマのボンネットにグラブを置くと申し合わせてありました。

駐車台数649台を誇る広々とした駐車場で、私とヒロシくんでグラブが乗ったクルマを探しました。最初のうちは全然見つからなかったグラブが乗ったクルマ。

私とヒロシくんがウロウロしていると、やっと恐る恐るボンネットにグラブを乗せる人が現れました。みんなもここにくるまで、「ホントにみんな来るのだろうか」と半信半疑だったのでしょうか。

そうして駐車場脇の空き地には、この先さまざまなことを共に経験する、今はまだ名前も年齢もわからない創立メンバーが8人ほど集まったのでした。

参加するチームが決まったら

参加したいチームが決まったら、チームの代表と連絡を取り合いましょう。ネットでのメンバー募集には、チームプロフィールや募集要項が書いてあります。それを熟読して、疑問や質問がわいてきたら遠慮なく質問してください。実際に活動に参加してから「あれ?これは思ったのと違う」というのは、お互いに気まずい思いをしてしまいます。

練習が多いのか、試合ばかりなのか、活動費はどれくらいかかるのか、チームのレベルはどれくらいなのか、などはメールのやり取りでも説明できます。また、「見学」や「体験入部」を申し込むのもいいですね。

チームの活動や雰囲気を実際に体験してから、正式に入部するかを決めても遅くありません。当チームに入ってきたメンバーの中には、地元の野球場に通っていくつものチームの活動を見て、フィーリングが合いそうだと思ってウチに入部したメンバーもいました。それくらい慎重に探してもいいと思いますよ!

ドキドキの初顔合わせ!

見学や体験入部、もしくはトントン拍子に正式に参加したいチームが決まったら、ドキドキの初参加ですね。

既存のチームに入るなら、そのチームの活動予定を聞いて、都合がよい日時や場所の活動に参加することになります。練習ならすぐに参加できますし、試合の場合は見学や途中出場、はたまたスタメンフル出場と、チームによってさまざまです。

野球用のユニフォームを持っていないなら、ジャージなどの運動着で大丈夫。バットは貸してくれるので、最初は持参しなくてもいいでしょう。ただ、グラブだけは持参した方がいいですね。準備運動だけはしっかりして、グラウンドに飛び出しましょう!

自己紹介もそこそこに

大勢のメンバーを前にして自己紹介なんて、新入社員の時以来じゃないですか?気の利いたスピーチができるなら、ひと笑いでも取れれば最高です。

でも、私は自己紹介は重要だと思いません。名前と年齢、希望ポジション、そして「よろしくお願いします」だけでいいんじゃないですか。私たちはこれから野球をするわけです。

よく「言葉のキャッチボール」なんて言いますが、私たちがやるのは正真正銘のキャッチボール。暴投をまじえ、「あ、すいません!」とか言いながら20球もやり取りすれば、もう友達になったようなもんです。

お互いのことは、野球をしていればよくわかります。言葉で語るよりもお互いを分かり合えるのが、野球というスポーツの素晴らしさじゃないでしょうか。グラウンドと白球の前では、人は本性がむき出しになります。どんな自分を発見できるのか、楽しみにしていてください

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